ダクトについて

1.ダクトの役割
ダクト設備は建物内の空気調整・換気・排煙・室内の清浄度を一定に保つために空気を通す管路で、主に天井内や、屋外に 設置される主要な建築設備のひとつです。
室内環境は、特に温度、湿度、空気の清浄度、明るさ、静かさなどの状態によって決まり、快適な室内環境は、建物と建築 設備により作り出されます。
建築物の価値は、意匠の良し悪しだけで決まるものではありません。素晴らしい意匠の建物には、その空間の快適性を作り出しているダクト設備が、切り離す事が出来ない位に大きく貢献しています。
建築物の意匠を優先して完成させようとした場合、そのデザイン性やコンセプトを理解し、適切な設備設計がなされていなければ快適な室内環境から程遠い箱物となり、『冷暖房効果が低い』『室内の静寂性が満たせない』など、室内空気環境に不満を抱く建物になってしまいます。
有限会社 龍雅設備(龍雅ワークス)では工事実績に培われた豊富な経験の元で、二級建築士、一級管工事施工管理技士などの国家資格を有する技術者により、ダクト製造・設計・施工を責任をもってご提供いたします。
2.ダクトの種類

使用目的、ダクト内圧等の施工条件により、形状 材質 板厚を選定

◎使用目的別
(1)空調用ダクト
空気調和機から各居室内へ送るダクトを給気ダクト(SA)、各居室から空気調和機へ戻るダクトを換気ダクト(RA)
(2)換気用ダクト
室内に屋外の新鮮な外気を送るダクトを外気ダクト(OA)、燃焼等による二酸化炭素を屋外へ排出するダクト(EA)
(3)排煙用(建築排煙・消防排煙)ダクト
火災時に発生した煙を、視界確保等の為に排出するダクト(SEA)
(4)産業用ダクト
空気の清浄度の基準があるクリーンルーム等のダクト

◎ダクト内圧
ダクトの呼称 常用圧力
正圧 負圧
低圧ダクト +500Pa以下 -500Pa以内
高圧1ダクト +500Paを超え
+1000Pa以下
-500Paを超え
-1000Pa以内
高圧2ダクト +1000Paを超え
+2500Pa以下
-1000Paを超え
-2500Pa以内
官公庁公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)より引用

◎形状
矩形ダクト(長方形)、スパイラルダクト、フレキシブルダクト等

◎材質
材質 用途
亜鉛メッキ鉄板 一般(空調・換気)ダクト、排煙ダクト、チャンバー
ガルバリウム鋼板 建物外部、屋外機械周り
ステンレス板 業務用厨房、食品工場、病院、温浴施設、プール、海岸部 等
◎板厚
※0.5mm~1.2mmまで対応
種類 ダクトの長辺又は直径 板厚(単位mm)
矩形ダクト 矩形ダクト 450以下 0.5
450を超え~750以下 0.5
750を超え~1500以下 0.5
1500を超え~2200以下 1
高圧1ダクト及び高圧2ダクト 2200を超えるもの 1.2
450以下 1.2
450を超え~1200以下 1
1200を超えるもの 1.2
官公庁施設公共建築工事標準仕様書(建築工事編)より引用
3.矩形ダクト(長方形)の接続工法比較表

龍雅ワークスでは、
①アングル工法 …あらゆる用途において使用でき、強度・気密性・安全性を兼ね備えた従来工法
②共板工法…ダクト製造と現場作業の合理化が進んでいる現在において、軽量で比較的リーズナブルに製作が可能によりダクト製造しております。

工法 アングル工法(従来工法) 共板工法(コーナーボルト工法)
龍雅ワークス 注文書 FG 共板工法
概要

施工方法
・等辺山型鋼でフランジを製作する
・ダクト本体にリベットにフランジ取付
・フランジ全周をボルト、ナットで接続

施工方法
・ダクト本体を形成加工すると同時にフランジ部分を機械にて製作する
・フランジとダクトが一体であるのでダクト組立時にコーナーピースを四隅に取付てフランジとする
・四隅のコーナーピースをボトル・ナットで締め付け、専用のクリップジョイナーで接続する
形状

※パッキンは用途別に変更
給気系…スポンジパッキン
厨房排気…ブチルゴム
排煙…ノンアスベストパッキン

※パッキンは用途別に変更
給気系…スポンジパッキン
厨房排気…ブチルゴム
フランジ製作 等辺山形鋼でフランジを製作 ダクト本体を形成加工しスランジとする
フランジ取付 ダクト本体にリベットまたはスポット溶接 組立時にコーナーピースを取付
フランジ接続 フランジ全周をボルト・ナットで接続 四隅のボルト・ナットと専用のクリップなどで接続
現場作業 ボルト締め工数が多い 4本ボルト締め
特徴 強度 気密性 ◎
強度 気密性 ○
用途 すべての用途(空調、排気、排煙、クリーンルーム、産業・工業用ダクト) 事務所・小規模店舗などの空調
小口径ダクト 低速ダクト
コスト
4.補強について
龍雅ワークスでは、ダクトの剛性を高めるためにリブ補強を入れたZリブダクトを製作しております。
ダクトの長手方向を、ダクト板が75mm間隔で、山・谷となるように交互に折り曲げるもので、板厚を従来仕様のものよりも一番手下げることができます。
ダクトにリブを入れることは板のたわみや振動による騒音や過大な圧力で変形・劣化を防ぐためのものであり強度上非常に有効です。
ただし、厨房排気ダクトを製作する際に亜鉛を材質とする場合は、油が堆積することを避けるためにリブ補強を施さず、一番手アップした亜鉛鉄板を使用するか、もしくは硬性の高いSUS板を通常の板厚で使用する事が望ましいと考えられます。