ダクト設備は、建物内の空気調整・換気・排煙・室内の清浄度を一定に保つために空気を通す管路で、主に天井内や、屋外に 設置される主要な建築設備のひとつです。
◎使用目的別
(1)空調用ダクト
空気調和機から各居室内へ送るダクトを給気ダクト(SA)、各居室から空気調和機へ戻るダクトを換気ダクト(RA)
(2)換気用ダクト
室内に屋外の新鮮な外気を送るダクトを外気ダクト(OA)、燃焼等による二酸化炭素を屋外へ排出するダクト(EA)
(3)排煙用(建築排煙・消防排煙)ダクト
火災時に発生した煙を、視界確保等の為に排出するダクト(SEA)
(4)産業用ダクト
空気の清浄度の基準があるクリーンルーム等のダクト
◎ダクト内圧
| ダクトの呼称 | 常用圧力 | |
|---|---|---|
| 正圧 | 負圧 | |
| 低圧ダクト | +500Pa以下 | -500Pa以内 |
| 高圧1ダクト | +500Paを超え +1000Pa以下 | -500Paを超え -1000Pa以内 |
| 高圧2ダクト | +1000Paを超え +2500Pa以下 | -1000Paを超え -2500Pa以内 |
◎形状
矩形ダクト(長方形)、スパイラルダクト、フレキシブルダクト等◎材質| 材質 | 用途 |
|---|---|
| 亜鉛メッキ鉄板 | 一般(空調・換気)ダクト、排煙ダクト、チャンバー |
| ガルバリウム鋼板 | 建物外部、屋外機械周り |
| ステンレス板 | 業務用厨房、食品工場、病院、温浴施設、プール、海岸部 等 |
| 種類 | ダクトの長辺又は直径 | 板厚(単位mm) | |
|---|---|---|---|
| 矩形ダクト | 低圧ダクト | 450以下 | 0.5 |
| 450を超え~750以下 | 0.6 | ||
| 750を超え~1500以下 | 0.8 | ||
| 1500を超え~2200以下 | 1 | ||
| 2200を超えるもの | 1.2 | ||
| 高圧1および高圧2ダクト | 450以下 | 0.8 | |
| 450を超え~1200以下 | 1 | ||
| 1200を超えるもの | 1.2 | ||
| 工法 | アングル工法(従来工法) | 共板工法(コーナーボルト工法) |
|---|---|---|
| 龍雅ワークス 注文書 | FG | 共板工法 |
| 概要 |
施工方法 ・等辺山型鋼でフランジを製作する ・ダクト本体にリベットにフランジ取付 ・フランジ全周をボルト、ナットで接続 |
施工方法
・ダクト本体を形成加工すると同時にフランジ部分を機械にて製作する ・フランジとダクトが一体であるのでダクト組立時にコーナーピースを四隅に取付てフランジとする ・四隅のコーナーピースをボトル・ナットで締め付け、専用のクリップジョイナーで接続する |
| 形状 |
※パッキンは用途別に変更
|
※パッキンは用途別に変更
|
| フランジ製作 | 等辺山形鋼でフランジを製作 | ダクト本体を形成加工しスランジとする |
| フランジ取付 | ダクト本体にリベットまたはスポット溶接 | 組立時にコーナーピースを取付 |
| フランジ接続 | フランジ全周をボルト・ナットで接続 | 四隅のボルト・ナットと専用のクリップなどで接続 |
| 現場作業 | ボルト締め工数が多い | 4本ボルト締め |
| 特徴 | 強度 気密性 ◎ 重 | 強度 気密性 ○ 軽 |
| 用途 | すべての用途(空調、排気、排煙、クリーンルーム、産業・工業用ダクト) | 事務所・小規模店舗などの空調 小口径ダクト 低速ダクト |
| コスト | 高 | 低 |